いるか君2000 集中管理パラメタ「iruka.ini」の説明 |
集中管理パラメタ「iruka.ini」は、共有ディレクトリに配置する「設定ファイル」です。 全ての「いるか君」は起動時にこのファイルを読み込み、管理者の定義に従って 設定や動作を変更します。 ・iruka.iniファイルは、共有ディレクトリ内に1つだけ配置します。 ・iruka.iniファイルは、メモ帳などの適当なテキストエディタで作成してください。 ・パラメタは半角英字で記述してください。大文字小文字は関係ありません。 ・イコール(=)の両端にスペースを入れないで下さい。 ・アポストロフィ(')はコメント行を表します。 ・空行や存在しないパラメタは無視されます。エラーは返りません。 |
ライセンス定義パラメタ「Licence」 |
取得したユーザーライセンスコードを定義するパラメタです。 ユーザーライセンス情報はバージョン情報に表示されます。 以下の定義を「iruka.ini」内に追加してください。
Licence=発行されたライセンスコード
※ライセンスコードの取得(無料)は、「iruka@funnyware.net」までメール願います。 ※サンプルパラメタ内に「Licence=」がコメント行として入ってると思います。 ※Ver3.56からユーザーライセンスを登録しなくても制限がかからなくなりました。 |
ショートカットでの起動抑止パラメタ「ShortcutProtect」 |
共有ディレクトリ内の「いるか君2000.exe」から直接起動することができなくする為のパラメタです。これを使えば、自動バージョンアップを実施する際、共有ディレクトリ内の「いるか君」を誰かが使用中で上書きできない状態を回避できます。
ShortcutProtect=Yes
※ショートカットから起動しようとした場合、起動直後に終了します。 |
表示される名前の優先順位変更機能活性化パラメタ「SortPriority」 |
掲示板に表示される優先順位を変更するための機能を活性化させるパラメタです。あくまでも優先順位を変えるための機能であり、メンバーの表示順序を自由に変更する機能ではありません。これは主に特定の役職を持つメンバーを、掲示板の上位に表示させるために実装されています。 このパラメタを指定した場合、各いるか君の環境設定画面オプション欄に「表示される優先順位を変更する」コンボボックスが現れます。このコンボボックスには任意の一文字が指定できます。 通常、いるか君はフリガナで掲示板の表示順序を決定していますが、このコンボボックスに任意の一文字を指定した場合、「任意の一文字 + フリガナ」でソートを行います。 つまりフリガナ(半角カナ)の文字コードよりも小さい文字を指定することによって上位にソートされるようになります。 また、いるか君は、任意の一文字に対して「ルール」を決めていません。 この「ルール」は、以下の例のように「いるか君の運用管理者」が決めます。 (例) 社長は「1」、部長は「2」、 課長は「3」、主任は「4」、ヒラ社員は「指定無し」とする。
SortPriority=Use
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リロード間隔定義パラメタ「Interval」 |
情報ファイル(個人情報、伝言情報)のリロード間隔を指定します。 3種類のリロード間隔を「分単位」で設定可能です。 これらのパラメタはTCP/IPが使用できない環境用に用意されています。(NetWareなど) Interval ReloadAllFile ... 全個人ファイルの強制リロード間隔 Interval ReloadLastCommit ... 最後に変更された個人情報ファイルのチェック間隔 Interval DengonCheck ... 自分宛伝言ファイルのチェック間隔
Interval ReloadAllFile=0
Interval ReloadLastCommit=15 Interval DengonCheck=5 ※0を指定した場合、リロード機能はオフになります。 ※後述する「UDPMessage」パラメタを使う場合は、0を指定してもかまいません。 もちろん、0以外の値を使用して、UDPMessageと併用することもできます。 |
タイムテーブル定義パラメタ「TimeTable」 |
いるか君で戻り時間を入れる際、戻り時間リストボックスに「08:00,09:00,10:00・・・」と いうようなデフォルト値が入っていますが、会社によっては「08:50,09:20,09:50」の方が 嬉しいことがあります。 以下の定義を記述することによってリストボックスのデフォルト値を変更できます。
TimeTable="08:50"
TimeTable="09:20" TimeTable="09:50" ・ ・ ・ ※100行まで記述できます。 ※1行でも記述すると、デフォルトのタイムテーブルは全て無効になります。 |
自動バージョンアップ定義パラメタ「Update」 |
この定義を利用すると、いるか君がバージョンアップした際、各ユーザーのいるか君を 自動的にアップデートすることが出来るようになります。(他にも準備が必要です。)
Update=Auto,Version=x.xx ※「x.xx」は、モジュールのバージョン
※いるか君の自動バージョンアップには、アップデート支援ユティリティ「いるかちゃん.exe」が必要です。 ※必ず「最新モジュール」と「いるかちゃん.exe」を共有ディレクトリ内に「配置」してから定義して下さい。 ※「いるかちゃん.exe」は、「ドキドキ導入セット」に同梱されています。 ※「最新モジュール」は、当サイトからダウンロードできます。 |
追加アイコン定義パラメタ「CustomIcon」 |
環境によっては「駐在」等の独自アイコンを追加したい場合もあると思います。 「CustomIcon」パラメタを使うことによって、YellowIcon(今日戻り)とRedIcon (明日以降戻り)を追加することが出来ます。
(例)駐在アイコンを追加する。
CustomIcon YellowIcon="駐在黄.ico",RedIcon="駐在赤.ico",Name="駐在" ※追加アイコンは複数定義が可能です。 ※アイコンの作成(.ico)は、フリーウェアなどを利用してください。 |
UDPメッセージ定義パラメタ「UDPMessage」 |
各いるか君同士は「UDP」(TCP/IP)を使用して高速にデータの受渡しができます。 この機能を使用すると、不在設定や伝言の送信が全いるか君にすぐさま反映されます。 「UDPMessage」パラメタと各オペランドで定義します。 UDPMessage Port=yyy [,Send=No] ・Send=No ... UDPを使用しない。 ・Port ... 使用するポート番号(1025〜) <1971>
(例)使用ポート=1971
UDPMessage Port=1971 ※Portの値は、他のプログラムで使用していない番号を使用して下さい。 わからない場合は、ネットワーク管理者に聞いてください。 ※Send=Noを指定する時は、Port=に適当な数値(ダミー値)を指定して下さい。 |
共有ディレクトリ参照 定義パラメタ「ShareDir」 |
複数の「いるか君環境」がある時、他の「いるか君環境」に乗入れる為のパラメタです。 この定義を行うと、物理的に接続された「他の環境」が参照できるようになります。 各いるか君のメニューから切替えられ、不在設定や伝言送信などが行えます。 UNC ... 他の環境の「共有ディレクトリパス」を「UNC形式」で指定します。 Name ... 環境にわかりやすい名前を付けます。 SlowLine ... Yesを指定すると、「低速回線」である旨のダイアログを出します。
ShareDir UNC="\\vaio\行先掲示板\",Name="vaio支店",SlowLine=No
※1 UNCオペランドで指定するパスの最後には「\」を付けて下さい。 ※2 UNCパスとは「\\IPアドレス\共有名」、もしくは「\\ホスト名\共有名」の形式ですが、 「\\IPアドレス\共有名」の形式で指定したほうが確実です。 |
共有カスタムグループ 定義パラメタ「ShareCustomGroup」 |
共通のカスタムグループを定義するパラメタです。 この定義を行うと、任意のメンバーをグループ化することができます。 例えば「男の子」「女の子」「部課長」等、自由にグルーピングできます。 File ... フィルタファイル(xxx.ftr)を指定します。 Name ... グループ名を指定します。グループフィルタリストに表示されます。
ShareCustomGroup,File="フィルタファイル名",Name="グループ名"
現状ではフィルタファイルを作成する為の専用エディタはありません。 面倒ですが、以下の方法でファイルを作成し、定義してください。 1. "誰か"の「いるか君」を使って、"普通"のカスタムグループを設定します。 2. "誰か"の「いるか君」を終了します。 3. 共有ディレクトリ内に「xxx.ftr」ファイル(xxxは"誰か"のファイル名)が作成されます。 4. xxx.ftrを適当な名前でコピーして、そのコピーしたファイルをFileに指定します。 |
共有ディレクトリ 変更パラメタ「ChangeShareDir」 |
いるか君の共有ディレクトリを別のパスに変更する為のパラメタです。 いるか君のサーバ、又は共有ディレクトリをクライアントに気付かれずに変更できます。 このパラメタは、集中管理パラメタの「一番最初の行」に記述しなければ無視されます。 UNC ... 新しい共有ディレクトリへのパスを「UNC形式」で指定します。
ChangeShareDir UNC="\\NEW_SERVER\新行き先掲示板\"
具体的な移行手順は以下のとおりです。 1. 既存の共有ディレクトリ(= 旧ディレクトリ)を新しいパスへ"まるごと"コピーします。 2. 旧ディレクトリ内の「iruka.ini」の1行目に、このパラメタで"新しいパス"を指定します。 新ディレクトリ内の「iruka.ini」には設定しないで下さい。 3. この後、起動した"いるか君"達は、旧ディレクトリ内の「iruka.ini」を参照し、 このオペランドの指令に従い、新しいパスへの移行を行います。 4. 一定期間(3〜7日程度)過ぎたら、旧ディレクトリを削除し、移行を完了します。 ※必ず「Ver3.52」以上のバージョンを使用して下さい。それ以前の版には重大なバグがあります。 ※手順1と2は、ほぼ全ての"いるか君"が停止している状態(夜や早朝)で行ってください。 まばらに起動している状態で行うと、不在設定や伝言が新旧のディレクトリに混ざる可能性があります。 ※再起動していない"いるか君"は、このパラメタによる変更指令に気付きません。 その場合は、いるか君の環境設定画面から手動で共有ディレクトリを変更してください。 |
定休日指定パラメタ「Weekend」 |
戻り日付の入力カレンダーに「定休日」を登録します。 Weekend ... 月火水木金土日 の文字の組み合わせ。順不同
Weekend=土日
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祭日指定パラメタ「Holiday」 |
戻り日付の入力カレンダーに「祝祭日」を登録します。このパラメタは「Weekend」より強く、「Workday」よりも「弱い」定義です。つまり、同一の日付を指定した場合、Workdayの設定でオーバーライトされます。 Holiday=yyyy/mm/dd,祝祭日の名前
Holiday=2002/01/01,元日
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例外出勤日指定パラメタ「Workday」 |
カレンダー上は休日でも、会社によっては例外的に出勤する必要がある日を戻り日付入力カレンダーに登録します。このパラメタは「Holiday」「Weekend」よりも「強い」定義です。つまり、同一の日付を指定した場合、全ての設定に勝ります。 Workday=yyyy/mm/dd,出勤日である理由
Workday=2000/01/01,2000年問題対策
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集中管理パラメタの定義サンプル(ダウンロードはここをクリック) |
' ライセンスコード Licence=xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx ' UDPメッセージに使用するポート番号(1971を使用) UDPMessage Port=1971 ' 自動バージョンアップ指定(最新バージョンは3.41であることを知らせる) Update=Auto,Version=3.41 ' ファイルチェック間隔(全リロード:180分 / 最終更新ファイル:15分 / 自分宛伝言:5分) Interval ReloadAllFile=180 Interval ReloadLastCommit=15 Interval DengonCheck=5 ' カスタマイズタイムテーブル(自社用に最適化した戻り時間テーブル) TimeTable="09:00" TimeTable="09:30" TimeTable="10:00" TimeTable="11:00" TimeTable="12:00" TimeTable="13:00" TimeTable="14:00" TimeTable="15:00" TimeTable="16:00" TimeTable="17:00" TimeTable="17:30" TimeTable="18:00" TimeTable="19:00" TimeTable="20:00" TimeTable="21:00" ' 状態アイコンの追加("緊急対応"と"休憩中!"を追加) CustomIcon YellowIcon="緊急黄.ICO",RedIcon="緊急赤.ICO",Name="緊急対応" CustomIcon YellowIcon="tabako.ico",RedIcon="tabako.ico",Name="休憩中!" ' 祭日設定(とりあえず元旦を追加) Holiday=2003/01/1,元旦 Holiday=2004/01/1,元旦 ' 定休日設定(週休二日制) Weekend=日土 |